エピソード記憶勉強法(3)
前回までの記事では、
脳科学を利用したおすすめの勉強方法”エピソード記憶勉強法”について
ご紹介しています。
今回も、
前回までに紹介した記憶術のもとになる知識を踏まえて
本文を進めていきますので、
もしお読みになられていない方がいらっしゃいましたら、
過去記事を参照にされることをおすすめします。
前回の記事、
エピソード記憶勉強法(2)では、
1. テキストで学ぶ内容を読んだ直後に、ご自身の経験と紐づける
2.実際に現場で働きながら、テキストで学んだ内容をアウトプットする
といったエピソード記憶のメカニズムを活かした2つの方法があるとの紹介と、
1つ目の内容の説明をしました。
簡単に復習しますと、
自宅などでテキストを開いた際に、
自らの経験則から学んだ知識(エピソード記憶)を思い出しながらテキストで学ぶ内容と紐づけていく方法が1つ目の内容です。
(決して大袈裟でもなく、インプット最高峰でのメソッドです)
そして今回は、2つ目の内容について説明していきます。
しかし、読んでいて気付かれた方も多いのではないでしょか。
実はこの2つ目の内容は、
1つ目の内容と記憶方法自体は同一でありながら、
学ぶ場所が異なっています。
そうです、
つまりこの2つ目の方法とは、
予め家などで記憶した内容を職場でアウトプットすることで
記憶を定着させる方法になります。
例えば、施設の利用者様の誘導業務にあたり、介護職員のやるべきこととして
その方を安全に誘導しなくてはならないという役割があります。
(例えば、食事の時間などで移動の付き添いをしなくてはならない場合などに安全に配慮し、その方が歩行でつまずくことなくお付き添いするという業務があります。)
そして、介護福祉士のテキストには以下の記載があるはずです。
介護職員は、目的地に着くまで介助者のななめ後ろに位置して歩行する必要があると。
理由づけを徹底しましょう!
では、なぜななめ後ろなのでしょうか?
実際に現場でやってみるとわかりますが、
利用者様がどのようなふらつき方で転ばれようとしたときでも、
すぐに手を差し伸べて安定した体位に戻すことができるのが、
このななめ後ろの位置なのです。
もし、斜め後ろで付き添うといったメソッドの理由が理解できなければ、
テキスト通りにノウハウ通りの内容をしっかり行いつつも、
違う位置で一緒に歩いているところを想像してみましょう。
基本的に利用者様は進行方向に向かって歩行されますが、
実際は必要以上に右へよったり、利用者様によっては骨盤の問題で体をまるめていたり、少なからず危険に感じられる場面があるかと思います。
しかし、そうしたシミュレーションを徹底しながら誘導業務を行うことで、
ほとんどの状況下でも立ち位置を支えやすいポジションが
自らの経験をもって明確になり、学習できるはずです。
そうです!自らの経験をもって記憶を定着させることが
エピソード記憶の方法になります!
それも、ただ理解するだけではだめなのです。
理解の直後には、理解した事を記憶しましょう!
理解を記憶は同時に行う習慣を身につけてください。
それが身につけばもう完璧。
そうして、理解と記憶が合わさったあなたの知識はちょっとやそっとじゃ抜けないはずです。
ちなみに介護福祉士の本試験では、
実際に介護職になったあなたを想定して状況が指定された問題文を解かされます。
その時に実例をもって、生きた知識をもつことができないと
あなたはその問題に苦戦するはずです。
この試験の問題作成者の意図とは、
学んだ知識を現場で活かせる者を合格させようとさせることです。
ただの丸暗記だと、それが難しいと判断されてしまうので、
例年にてシミュレーションを通した問題が課されるのです。
この記憶のメカニズムを徹底活用した
エピソード記憶勉強法を活かさない手はありません。
学んだ知識は現場で消化させていく。
この習慣をぜひとも身につけて、シミュレーション問題を含んだこの資格の本試験を
スムーズに解いて頂けたら幸いです。
今日も本ブログ記事をお読みいただき、
誠にありがとうございます。
今後も皆様が最短で合格できる勉強法についてお伝えしていこうと思います!