場所法
さて、今までの記事にて介護福祉士に最短で受かる勉強法
”エピソード記憶勉強法”と”音読勉強法”をご紹介しました!
この最短で受かる勉強法カテゴリーでは、脳科学(記憶のメカニズム)を利用し、
より量より質を重視した効率的な勉強法に焦点を当てております。
その為、他の資格試験や研修の場、OJTの勉強法でも存分に活かしていけることを併せて説明いたします。
今回は3つご紹介した記憶法の中の3つ目の最後の記憶法
”場所法”についてご紹介いたします。
このサイトでも紹介されている通り、
”場所法”という記憶術は近代に開発された方法ではなく、古代から存在していた記憶法になります。
どのぐらい古くからある記憶法かというと、時代は紀元前5世紀のギリシャに遡ります。
下記リンクを要約すると、古代ギリシャ人のシモニデスという方が突然起こった震災により崩壊してしまった宮殿にいた人たちの位置関係(座席など)から、死んでしまった方達の名前と遺体を正確に思い出すことができ、その結果遺体を埋葬することに成功したという事例になります。
紀元前5世紀ごろ(約2500年前)の古代ギリシャに、シモニデスという詩人がいました。
ある日シモニデスは、貴族たちへ詩を披露するために、宴会会場である宮殿に招かれました。シモニデスが演説を終え、宮殿の外に出たところ、大地震が起こり宮殿が崩壊。
中にいた宴会参加者であるたくさんの貴族たちは宮殿の屋根の下敷きとなり、死亡してしまいました。屋根の下から発見された遺体は、損傷が激しかったため、身元判別が困難で埋葬ができず、遺族たちは悲しみに明け暮れていました。
ところが、
唯一の生き残りであるシモニデスが、参加者全員の着席位置を、宮殿内にあった椅子やテーブルの配置、柱の位置やその他の家具の場所と結びつけ、完璧に覚えていたことから、個々の遺体が誰であるかを言い当てることができました。シモニデスの記憶力のお陰で遺族は、不慮の事故で亡くなってしまった全員を埋葬できたのです。
また、下記リンクにて場所法が弁論家での演説の内容を覚えるための
権威付けとして使用されていたことがわかります。
この記事に補足をしますと、現在でも円周率のような莫大な記憶量を競うトッププレイヤー達や、実用的な記憶術としてこの”場所法”に関する多くの書籍や勉強法が提唱されております。
なぜ、ここまで古くから愛用されている記憶法なのか。
端的に説明しますと、場所の概念は人の生命の維持と大きく結びついているため、
遺伝子レベルで脳が重要だと認識されています。
つまり、記憶したい内容と脳細胞が非常にリンクしやすいのです。
場所法は古代の弁論家たちが演説の内容を覚えるために使っていたとされ、今でも記憶力の世界大会などで利用されている歴史ある記憶術です。
はい、権威付けが終わったところで、原理を考えてみましょう。場所法の前提となっているのは「人は【場所の記憶】を覚えやすい」という性質です。
・自分にとって意味のあることは覚えやすい → 「今、どこにいるか」は生存のために大切
・何度も経験していることは覚えやすい → 馴染みのある場所は何度も見る
・エピソードと結びついていることは覚えやすい → その場所で起こることや役割
ではこの記憶術を実際に使ってみましょう!
1.現在もいつでも思い出せるような馴染みの場所を決めましょう!
この際、あらゆる書籍やサイトでは居室や職場・学校までの道のりのモデルを推奨していますが、介護福祉士の勉強をするなら職場の場所を思い浮かべることがおすすめです。
なぜなら、職場の場所は何度も出勤されていれば自然と記憶はされていますし、
そこでも業務を予め記憶しているため、その記憶を元に更に新しい記憶を積み重ねることが可能だからです。
2.覚えたい内容をイメージにしましょう!
もし覚えたい知識と直結しない概念を記憶したい場合は、
間接的にそれを象徴するイメージをすると良いです。
例えば、以下の内容を覚えたいとします。
”骨粗鬆症予防になるビタミンにはビタミンDとビタミンKがある。ビタミンDは、骨を形成するために必要なカルシウムの吸収を促進する役割があり、ビタミンKには、骨の形成を促進する役割がある。”
この場合、ビタミン名は直接イメージ変換できない場合
ビタミンD→Dの文字の形から、弓矢(引かれる方)のイメージ。
また、その弓を持って構えている実際にいる利用者様(Aさんとする)のイメージ
ビタミンK→今まで知り合ったことのあるケイ君という人物、
または床につくほど大量に伸びた毛(K)のある利用者様(Bさんとする)をイメージ
続いて・・
ビタミンDの役割→弓矢を持っている利用者様(Aさん)の弓矢の中に不思議な力で牛乳パック(カルシウム)を物凄い力で吸収しているイメージ
ビタミンKの役割→ケイ君、またはBさんの髪の毛が魔法の力でどんどん伸びていき、
同時に骨が成長し、身体が天井につくぐらい大きくなっていく状況(骨の形成)をイメージ
以上のようなイメージ変換します。
特に奇抜なイメージほど脳は刺激され、
より強くインプットすることが可能なので、記憶力がぐんと上昇します!
あくまで記憶法を使う目的は最速で記憶を定着させるためです。
人に話すわけではないので、躊躇わずめちゃくちゃリアルにイメージしちゃいましょう!!
3.1で決めた場所と2で決めたイメージをリンクさせる
では、実際に決めた場所と想定したイメージを組み合わせてしまいましょう!
例えば、いつも施設で使っているダイニングがあれば、
頭の中でAさんとBさんをそれぞれの指定席に着席していただきます。
そして、上記で思い浮かべたイメージをその場所にそのまま置きましょう!
例えば、
Dさんがダイニングに集まった皆さんに牛乳パックでパワーアップした弓矢を四方八方に放ち、周囲が慌てている様子をイメージすると脳内に強烈に残ると思います。
そうなれば、場所の情報とイメージの情報がしっかりリンクできている証拠だといえそうです。
また、このように記憶術には成功させるポイントがあります。
インパクトに残りやすいよう心がけるべきポイントをいくつか列挙いたします。
・状況を具体的にイメージする
・あらかじめ知っている情報(場所や人物等)をなるべく使用する
・実際にはあり得ない、激しいイメージを使用する
(バトルアニメに出てくるような状況を考えるとわかりやすいかと思います。)
特に二番目のポイントでは、
以前取り上げた記憶法”エピソード記憶勉強法”の要素を
そのまま活かすことが可能です。
記憶した内容を思い出すときでも、馴染みのある場所や予め備わっている記憶なら
すぐに思い出すときが可能でしょう。
ぜひ、上記ポイントを思い出しながら
今までよりも圧倒的に迅速な記憶力を発揮し、介護福祉士の合格ラインとなる知識量になるまで一気に駆け抜けてくださいね!^^
今日も本ブログ記事をお読みいただき、誠にありがとうございます。
このカテゴリーでは今後も皆様が最短で合格できる勉強法についてお伝えしていこうと思います!